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2月22日「 アメリカ合衆国に重ならない「私」の声と詩」@B&B ご来場ありがとうございました

2月22日 本屋 B&Bにて堀田季何さん、ヤリタミサコさん、西山敦子さんと『て、わた し』第7号刊行記念トーク「アメリカ合衆国に重ならない「私」の声と詩」を開催いたしました。
ご来場、ありがとうございました。
コロナウイルスの感染が拡大するなか、正直、開催すべきかを悩みました。結果として、ご来場くださった皆さんと同じ場を作ることができてよかったと思っています。


とはいえ、コロナウイルスのことに一番初めに触れなかったことをはじめ、考え出すときりがなく、堀田さん、ヤリタさん、西山さんには支えられっぱなしの1日でした。当日の私の発言に至らないところがあったと思います。ぜひ指摘くださるとうれしいです。

先日の日記から今回に至るまで、三つのことを考えていました。
・『て、わた し』を発行することで大切にしたい価値観はなんだろうか
・フラニー・チョイさんを紹介したい
・発行人自身が詩人として、どんな詩が書いていきたいか
そして、この三つを二時間で収めるのは難しいと思いつつ、どれも触れたいと思い、その通り実行しました。

私自身は今『て、わた し』で大切にしたい「生きつづけるための詩」というコンセプトが自分自身の中でどう生まれてきたかをお話しすることが主になりました。


フラニー・チョイさんの紹介については、韓国系のアメリカ人の苗字の読み方やアメリカ合衆国の差別についてまでお話しくださった堀田さん、アメリカ合衆国の女性詩についてお話しくださったヤリタミサコさん、それぞれ私の知らなかったことを教えてくださいました。
またフラニー・チョイさんの詩集『Soft Science』の出版元Alice James Booksの名前の由来、アリス・ジェイムズのことを西山敦子さんが紹介した瞬間に、『アリス・ジェイムズの日記』を私に渡してくださったB&Bの寺島さやかさんのパスワークには脱帽しました。

堀田季何さん、ヤリタミサコさん、西山敦子さん、寺島さやかさん、そしてお越しいただいた皆さんの熱を肌で感じました。その熱を感じられただけでも、私自身本を作ってよかったと思いました。
そして、もっと前に出て学ぶことの必要性を感じました。

ありがとうございました。

『て、わた し』第7号および、2月22日の当日資料の誤記のお詫び

2月22日のトークにて『て、わた し』第7号および、当日資料の誤記がありました。
こちらにて、記載するとともにお詫び申し上げます。

『て、わた し』第7号 p 14 「用語集」

見出し2列目の「雲」は正しくは「霊」(原語:ghost)となります。
日本語への翻訳の際の誤記で、編集部のマンパワーの不足により補足できませんでした。
詩の誤植は誠に申し訳なく、反省しております。
こちらについては当ページでのPDF、及び、第8号にて差し替えを発信いたします。

当日配布資料

・山口によるフラニー・チョイさんの紹介について、「ミシガン州立大学卒」とありましたが、「ミシガン大学卒」(University of Michigan)です。この二つの大学の違いは大きく、ミシガン大学は世界の大学ランキングでトップ20に入る大学です。申し訳ありませんでした。(なおて、わた し第7号では正しく書いております)

・堀田季何さんの資料「アメリカ合衆国におけるアジア系住民に対する差別」において、マーク・トウェインの説明に誤りがありました。
トウェインについて、「中国人に擁護的であったはずのユダヤ人作家」と記載していましたが正しくは「ユダヤ人、黒人には擁護的であった作家」となります。
黄禍論がマーク・トウェインの作品に与えた影響については、専修大学教授の中垣恒太郎さんが2003年に発表された論文「マーク・トウェインの中国人」も参照ください。

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