てわたしブックスでは詩誌『て、わた し』の刊行・書籍の企画および発行、朗読会・勉強会などの開催を行うことを通じ、海外および日本の現代詩の普及に努めています。
海外文学の翻訳出版は食えないと言われています。同時に詩歌集の出版もむつかしいとも言われています。
しかしながら、私たちはこれらの事情は、海外文学及び、詩の出版については現在の出版事情の中で、本と書き手を読者に紹介し、売るためのノウハウが確立されていないためだと思っています。
海外文学に対する興味も、詩に対する興味も薄れたわけありません。
たとえば、歌人・翻訳家である西崎憲氏の編集により創刊された 「たべるのがおそい」(書肆侃侃房)翻訳家の柴田元幸氏の編集による「MONKEY」(SWITCH PUBLISHING)やでは海外文学・短詩系文学を広く取り上げることにより幅広い読者層を獲得しています。この二冊の雑誌は、強力な作者(翻訳者)自身による独特な編集視点が共通しています。
童話屋・ナナロク社や、書肆侃侃房の出版する歌集「現代歌人コレクション」では 1000~2000円の価格帯で 10000 部以上の売り上げを上げる本もあります。
サウザンブックス(東京都)などでは、クラウドファンディングによる海外文学の出版が試みられており、出版に先立つ資金調達方法も増えてきています。
私たちは、てわたしブックスというレーベルを立ち上げることで、自分たちが読みたいもの、そして次の世代につなげていきたいものを作っていきたいし、それができる書き手を応援したいと思っています。
私たちと一緒にお話しできるかたを常に募集しています。
応援くださるとうれしいです。