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2月22日 B&Bのトークに向けて:話したり、伺いたいと思っていること

来週2月22日(土)、15時から下北沢の本屋B&Bで堀田季何さん、ヤリタミサコさんと三人で『て、わた し』第7号の出版記念のトークをします。

私自身、当日をとても楽しみにしています。『て、わた し』第7号に参加した方々のさまざまな面を、ご来場頂いたみなさんと一緒に学べるからです。

『て、わた し』第7号では韓国系のアメリカ合衆国の詩人、フラニー・チョイさんを堀田さん、ヤリタさん、そしてCIP BOOKSの西山敦子さん、私の4人で翻訳しました。

正しくいうと、日本で初めてフラニー・チョイさんの詩を紹介するために、力を貸してほしい、と3人の素晴らしい書き手にお願いしました。

フラニー・チョイさんの詩を紹介するにあたり、自分だけでは難しいと思ったからです。

チョイさんの背景…を誤解を恐れずに並べると、韓国系、の移民、女性、フェミニスト、レズビアン、監獄反対運動、スラムポエットなどなど。これら全てに対し、私一人で向き合うのは正しく内容に思われました。

その結果、私は日本語の書き手として信頼でき、そしてフラニー・チョイさんの詩を好きになってくださる方の力をお借りすることにしました。

力をお借りした三人について感じていること

フラニー・チョイさんの翻訳に取り組んでくださった三人は、一人加わるごとに、狂喜することのできる方々でした。

ヤリタミサコさんはアレン・ギンズバーグについて書かれた『ギンズバーグが教えてくれたこと = Ginsberg Speaks : 詩で政治を考える』を始めとした研究はもちろんこと、東京で20年以上続く詩の本の即売会、東京ポエケットの主催をされています。長く活動したフェミニストとしても、これまでの日本の詩についても多くの現場に立ち会われています。私はヤリタさんに本当に力をお借りして今に至っています。

堀田季何さんは歌人・俳人として多くの活動をされています。それと同時にフラニー・チョイさんの卒業したブラウン大学を卒業したアジア人でもあります。『て、わた し』第7号では英語俳句を発表してくださいましたが、日本の詩歌を世界文学の視点からも見れる数少ない書き手です。

西山敦子さんはケイト・ザンブレノのメモワール『ヒロインズ』の翻訳はもちろんのこと、アメリカの黒人ゲイの声を伝えるマーロン・リグスの映画『Tongues Untied』の翻訳などに参加されています。『ヒロインズ』は西山さんの翻訳だからこそ、表現を行うことが生きることと密接に関わっているのだと実感しました。

当日話したいこと

2月22日は、フラニー・チョイさんの紹介をした書き手が初めてそろいます。

当日は、『て、わた し』のこれまでのことや、フラニー・チョイさんについてお話するとともに、私自身が気になることを聞きたいと思っています。

一つは、今回、翻訳に取り組んでくださったかたがフラニー・チョイさんの作品に感じてくださったこと。

今回、本当に素晴らしい書き手に恵まれて、翻訳に取り組みました。私は本を作りながら日々幸せだったのでした。直接、お話することで、多くの学びがまたあるのではないかとおもっています。

そしてもう一つ、フラニー・チョイさんの作品の背景を知ることができるかもしれないと思っています。

ヤリタミサコさんはアメリカ現代詩の研究者で現在も新宿のカフェ、ラヴァンデリアで詩の講座をされています。また、堀田さんはブラウン大学在学中から文芸に取り組み、そして今に至っています。

フラニー・チョイさんの前につみあげられたアメリカ合衆国の文化について、広くそして狭く学べたらいいといいなと思っています。

2月22日、B&Bのトーク、お申込み、まだまだ受け付けています。おまちしています。

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てわたしブックスの管理人です。