1月18日(土)に映画『タゴール・ソングス』の試写会に行きました。
ベンガルの詩人でアジア人で初めてのノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴールの歌、タゴール・ソングを大切にする人々に出会う、インド・バングラデシュ・東京に生きる人々を記録した映画です。
・タゴールのように海外を見るのだと親を説得する女子大学生
・タゴールの歌を教えて五十年近くを生きる元革命家
様々な人がタゴール・ソングへの敬意を語る姿が映画にありました。
タゴール・ソングがアンプのように、人々の内側にあるその人の声を大きく響かせている姿を目の当たりにしました。
監督の佐々木美佳さんは『て、わた し』第6号から開始した、詩との出会いを語っていただくエッセイClose Encounters of Poetryの一回目を書いてくださり、そのなかでタゴールを紹介してくださいました。
私にとっては格闘のような映画製作の途中で、生身の人間を強烈に好きになることもあれば、別れの悲しみがじんわり響き続けることもあった。しかし、タゴールの歌を追いかけ、出会ったベンガルの人々と濃縮した時間を経験したからいまだからこそ、よりタゴールの歌の詩と旋律が胸に響きわたる。
佐々木美佳 Close Encounters of Poetry (『て、わた し』第6号より)
この映画を作るにあたり、佐々木さんはtwitterでタゴール・ソングを日本語で語るbot、タゴール・ソングbot( http://twitter.com/after1941 )を作り、現地で入院するなど様々な経験をされたといいます。
詩を愛する人が多く住むベンガルを見て見たいと強く思うと同時に、詩とつながる人々の声を伝える佐々木さんとスタッフのみなさんの熱意が伝わる映画でした。
『タゴール・ソングス』は4月下旬からポレポレ東中野で公開されるそうです。
公開情報がでたら、またこのページでも伝えたいと思います
ぜひ見に行ってください。
また、佐々木美佳さんの書かれた「Close Encounters of Poetry」の掲載された『て、わた し』第6号はお取扱店よりお求めください